【Topics】12月は「職場のハラスメント撲滅月間」です

厚生労働省では、12月を「職場のハラスメント撲滅月間」と定め、

ハラスメントのない職場づくりを推進するため、集中的な広報・啓発活動を実施しています。

2022年4月から中小企業においてもパワーハラスメント防止措置が義務付けられ、

すべての企業がセクハラ対策やマタハラ・パタハラ対策、パワハラ対策を講じる必要があります。

 

ハラスメントの種類

昨今、「〇〇ハラスメント略して〇ハラ」と名前の付くことが多いハラスメントですが、

内容・問題点を正確に理解しているでしょうか。

耳にすることの多いハラスメントを列挙しましたので、今一度確認してみましょう!

※以下でいう「職場」とは大変広義で、自分のデスクがある事業場だけでなく、
社員寮や取引先への訪問道中、勤務時間外の懇親の場など、
実際に業務を行う以外の場所でも実質上職務の延長・一環と考えられるものは「職場」となります。
また、これはすべてのハラスメントにおいても同じ意味です。

 

パワーハラスメント

…略して「パワハラ」。

職場において行われる優越的な関係を背景とした言動であって、業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより労働者の就業環境が害されるもので、

これらの要素をすべて満たすものです。

 

パワハラには以下の言動・行為が当てはまります。

 

 

セクシャルハラスメント

…略して「セクハラ」。

職場において行われる労働者の意に反する性的な言動により、労働者が労働条件において不利益を受けたり、就業環境が害されることをいいます。

性的な言動とは、性的な言葉をかけること・性的な冗談やからかい・食事やデートへの執拗な誘い・

性的な関係の強要・必要なく身体に触れること・わいせつな図画を流布することなどがあります。

 

セクハラには以下の種類があります。

 

同性間・異性間、男性から女性・女性から男性に関わらず、

また被害者の性的指向や性自認に関わらず、他者に向けた性的な言動はセクハラです。

 

妊娠・出産・育休等ハラスメント

…代表的なものは「マタニティハラスメント(略してマタハラ)」です。

そのほか「パタニティハラスメント(父性に対するハラスメント)」「ケアハラスメント(介護をする人に対するハラスメント)」などです。

職場において行われる上司・同僚からの言動(妊娠・出産したこと、育児休業、介護休業等の利用に対する言動)により、

男女労働者の就業環境が害されることをいいます。

 

妊娠・出産・育休等ハラスメントには以下の種類があります。

その他、さまざまなハラスメントがあります。

モラルハラスメント(モラハラ)…パワハラと似ていますが、立場の優位性は関係なく暴力を含まないハラスメント。同僚間での陰口や無視など。

リストラハラスメント(リスハラ)…自主退職するように仕向けるハラスメント。退職金の削減目的で部署異動や仕事の取り上げを行うなど。

アルコールハラスメント(アルハラ)…関係性を利用して無理矢理にアルコールを飲ませたり、酒席に参加させたりするハラスメント。

スモークハラスメント(スモハラ)…タバコを吸う際に、副流煙対策など非喫煙者への配慮が足りない場合にハラスメントに該当。

 

ハラスメントは、加害者と被害者だけの問題ではありません。
職場でのハラスメントは、当事者だけでなく、周囲の人たちがその事実により仕事の意欲が低下し、職場全体の生産性にも悪影響を及ぼす恐れがあります。
また、ハラスメントによる懲戒処分や訴訟リスクなど、企業イメージの失墜を招いてしまうかもしれません。
その結果、業績悪化や貴重な人材の損失に繋がるかもしれません。

 

職場のハラスメントによる悪循環・悪影響を回避するためにも、
職場全体でハラスメントをなくすための取組を進めることが求められています。

 

当法人では、パワハラ予防研修や労務相談などを行っています。
お問い合わせ・ご相談は無料です。
当法人担当者または以下のお問い合わせフォームよりお気軽にお寄せください。

 

<関連リンク>
あかるい職場応援団(ハラスメント対策の総合情報サイト) 
ハラスメント悩み相談室(厚労省委託事業HP) 
「12月は職場のハラスメント撲滅月間です」(厚労省ポスター) 
フクシマ社会保険労務士法人HP 事業内容   

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