【気を付けよう】夏の労災

気象庁は、7月25日に「向こう3か月の天候の見通し」を発表し、

今年の8月~10月は北日本を除く広い範囲で「高い」と予想しています。

また、雨の量も「平年並みか多い」と予想しています。

7月にはすでに気温35℃を超える日もあり、

暑さが早まっていると実感されている方も多いのではないでしょうか。

 

夏は労災が多い?

令和4年度のまとめでは、新型コロナウイルへのり患を除く労働災害による死亡者数は、

774人と過去最少となりました。

一方、休業4日以上の死傷者数は約13万人と過去20年で最多となりました。

 

季節別に労災の発生件数をみると、

冬(12月~2月)は約34,000件に対し、夏(6月~8月)は約33,800件となり、

突出して夏が多いわけではないことが分かります。

ですが、夏は「夏に起こりやすい労災」があることも分かっています。

 

夏特有の労災

①熱中症

「夏の労災」と聞いてまず思い浮かぶのは「熱中症」ではないでしょうか。

昔は「熱射病」とも呼ばれ、炎天下での作業が原因と考えられていました。

しかし現在は、炎天下や激しい作業中でなくても温度・湿度の条件がそろってしまうと、

体温調節機能が働かなくなり、救急搬送されたり、ひどい場合は死亡するケースもあります。

 

職場においては、令和4年の速報値では、熱中症による死傷災害について業種別にみると、

全体の約4割が建設業と製造業で発生しています。

多くの職場では「暑さ指数」を把握しておらず、熱中症予防の労働衛生教育を行っていませんでした。

また、熱中症発症時の適切な対処・措置が取られていませんでした。

熱中症による労災を防ぐためにも、職場全体で予防に取り組んでいきましょう。

 

熱中症予防ポータルサイト→https://neccyusho.mhlw.go.jp/

 

 

②感電

感電とは、

・電気製品や電気設備の不適切な使用
・電気工事において何らかの原因で人体又は作業機械が送電線に引っかかったこと
・漏電の発生や自然災害の落雷

などの要因によって人体に電流が流れ、障害を受けることを言います。

 

労災としての感電は、以下の理由により夏に多発すると考えられています。

・作業者が暑さ等により絶縁用保護具、防護服の使用を怠りがちなこと
・軽装により皮膚を露出することが多いこと
・暑さ等により作業時の注意力が低下しがちなこと
・発汗により皮膚自身の電気抵抗や接触抵抗が減少すること

 

感電は致死率の高い災害です。

意識づけだけでなく、しっかりと対策を取っていきましょう。

 

職場のあんぜんサイト(感電)→https://anzeninfo.mhlw.go.jp/yougo/yougo74_1.html

 

 

③非定常作業

システムの自動化が著しい昨今では、機械設備の保守やトラブルの対処作業など、

いわゆる非定常作業が多く発生します。

また、暑さ等による不具合や夏季休業中のトラブルなど、日常的に行うことが少ない作業や

動作によって労災が起きやすい状況と言えます。

 

非定常作業に対するガイドラインの策定を行い、非定常作業における労災の防止に努めましょう。

 

職場のあんぜんサイト(非定常作業)→https://anzeninfo.mhlw.go.jp/yougo/yougo25_1.html

 

 

「夏に起こりやすい労災」を知ることで、今一度職場の安全衛生について考えてみてはいかがでしょうか。
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